新しい街並みづくりに取り組む鹿野町の事例に学ぼうと、「景観を考えるオリエンテーション」(松江景観研究会主催)が七日、鹿野町で行われた。参加者たちは変ぼうする歴史的な街並みを視察したり、町の担当者と街づくりについて意見を交換した。 戦国時代の城下町の面影が残る鹿野町は平成六年から街並み環境整備事業をスタート。「祭りの似合う街づくり」をキーワードに、歴史的特徴を生かした街づくりを進めている。街づくりの市民団体、松江景観研究会(松田悦子代表、十人)は、鹿野町の先進的な取り組みを参考にしようと研究している。 同町鹿野の町役場で行われたオリエンテーションには、会員をはじめ街づくりの研究者や行政関係者など約三十五人が参加。川瀬保男町長が「老人が対話でき、古い建物の元気が出るような街並みをつくり出したい」とあいさつ。町の担当者も「三人の街並みアドバイザーが、住民への説明に役立っている。住民独自の活動も生まれた」と事業の概要や現状などを報告した。 この後、参加者は急速に変ぼうする街並みを視察。街づくりの推進手法や行政の役割、財政措置などについて活発に意見を交換していた。 (新日本海新聞、平成9年9月8日) |
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