[プロフィール]

「松江まちなみ研究会」とは


シンボル・ロゴマーク

美しい自然と調和した落ち着きのある松江のまちを、文字と色彩に絞りデザインしました。
宍道湖に沈む夕日の美しいオレンジと松の緑がシンボルカラーです。
「Macs」は「Matsue City Survey Group(松江まちなみ研究会)」の愛称です。


●「まち研G2」の発足のきっかけ

 「松江まちなみ研究会」結成のきっかけは、松江市が平成8年の2月から3月にかけて開催した「松江市まちづくり研究会」です。この研究会には34名の景観に興味を持つ市民が参加し松江の景観についた市民の目から熱心に研究いたしました。実際の研究会は、第1班「大橋川・宍道湖地域」、第2班「松江城周辺地区」、第3班「西川津地区」の3班(それぞれ約10名)に分かれて実施されました。そのうち「松江城周辺地区」を担当した第2班が私たち「松江まちなみ研究会」の母体です。

 「松江市まちづくり研究会」では、松江城と城周辺の町並みについて、実際に景観ウオッチングし、再認識させられることがありました。
 たとえば、
松江市という「まち」は城を中心にしてできた「まち」というけれど、もう市内から城が見えるところが限られていること。
 松江市に橋はたくさんあるが、一つ一つは個性的でも、バラバラで町並みにマッチしていない、あるいは全体として統一性がないこと。
 城の周りは、かつては住宅街であったのに、今は、家が壊され、住宅がなくなり、駐車場化が進んでいること。人が住んではじめて町並みは形成されるのに、このままでは、人が住まないスペースになってしまうこと。
 道路の標識や案内看板が、町並みにマッチせず全く統一性がないこと。また新しく建てられた看板に品がないこと。
 など、いろいろな問題点に気がつきました。

 一方、悪い点だけでなく、普段気がつかないがよく見ると、松江の町並みの歴史を表現しているとてもすばらしいものが、今は埋もれてしまっていることも発見しました。
 たとえば、
 松江流の右肩上がりの瓦が、古くからの家には残っていること。
 格子の形や、石垣の形など、松江の城下町らしい面影が少しずつ残っていることなどです。これらを発掘して、広く市民に知らせることができれば、私たちのまち「松江」がもっと魅力あるものになることができるだろうと思いました。

「松江市まちづくり研究会」は平成8年5月に報告書を提出して終了(平成9年も第2期の研究会が開催された)しましたが、このまま解散するのは惜しいというメンバーの希望で新たに「松江まちなみ研究会」としてグループを結成しました。

●「松江まちなみ研究会」の活動

 「松江まちなみ研究会」は、平成8年5月以降、月1回の例会を開催してきました。メンバーは12名、30代から60代まで実に様々な職業、人生経験者の集まりです。全員熱意はあるのですが、誰もまちづくりの専門家がいないということが問題でした。このため、「松江市まちづくり研究会」のときの講師であった京都芸術短期大学の奈良磐雄先生にご指導を仰ぐことにしましたが、京都から松江に来ていただくわけには参りませんので、インターネットで参加していただくことになりました。

 こうして奈良先生の協力のもと「松江まちなみ研究会」は、平成8年6月にホームページを持つにいたりました。インターネットは、視覚情報が発信できるため、まちなみ研究には非常に効果的です。

   平成8年6月、松江市が景観条例作成に際して、大橋川周辺の広告を規制するという記事が新聞に載りましたので、さっそく看板を撤去した場合の景観をシミュレーションしてホームページに公開しました(「提案」をご覧下さい)。
 そのほか、松江らしさを発掘し周知するため地道な研究も行っています(「松江の瓦」をご覧下さい)。
 「マルチメデイア・地酒フォーラム」、「県政ふれあい会議」、「松江市屋外広告物基準調査委員会」に代表が出席し景観に関して建設的に提言しました。

 平成9年5月に松江市で開催される「第5回地域伝統芸能全国フェステイバル(島根)」の会場において研究の一部を発表することになりました。


●今後の活動

 私たちは、活動をはじめたばかりで、これからが本格的な活動になると思っています。私たちは、市民として松江のまちづくりに積極的に発言したいと考えていますが、単に批判をするのではなく、建設的で具体的な提案をしていきたいと考えています。

 今後の活動としては、次のようなことを考えています。

ア 松江らしい看板広告や照明方法について提案すること。
イ 良い看板、良い店構えを見つけだしてそれを紹介すること。
ウ 松江らしい建物の意匠・デザインをまちの中に見つけて紹介すること。

 松江のまちなみに興味のある方の参加を歓迎します。

「松江まちなみ研究会」代表
 松田 悦子
      
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